思うこと


家と暮しについて思うこと


シンプルに


世の中には情報があふれています。
「あれも」「これも」とあおられ、
知らない事・持たない事・が悪い事のようにさえ感じてしまいます。


『断舎離』とか『片付け』がとても話題になります。
何かおかしい・・・
たくさんの物が手に入り幸せなはずなのに
なぜかみんな「苦痛」に感じている。


という事は、「たくさんある」という事は、あまりいい事ではないのかもしれません。


シンプルであるほうが、見える事が多くなります。

感覚、感情も、感じる範囲が増えます。


物事がシンプル(単純)であるほうが、心が軽くなります。


身の回りが本当に好きな物だけとなれば、とても豊かな時間を感じます。


判断する物が減る事で、考えがより深く、より早くなります。


家も同様に、シンプルであるのがいいと思います。


光や影、物の形や色の美しさに気がつくようになります。。

それにより、住む人の感覚・感情が豊かになります。心が穏やかになります。

そして、時間が豊かになります。




シンプルであるからこそ、その『質』が重要になります。


人は物と無意識に心を通わします。
ですから、「本当に好き」と思う物を身の回りに置く事が大切です。


家も「大きな物」です。大きいだけに、住む人に与える影響も大きいです。

また、人の感情はとても強いエネルギーです。

それを受け止めるのですから、表層的なものでは対応できません。


シンプルに暮す場所ですから「これでよかった~」と思える『質』が必要です。



背景となる家


シンプルな家は

光や影、物の形や色を美しく見せる事ができます。


同じように、住む人自身、そこにある日々の暮し、を
美しく見せるものにもなります。。


つまり、人や物や暮しの”背景”であるという事です。


シンプルな家は、背景になる家です。

それはまた、街に対しても、同じ。

その街が、行き交う人がなんだか美しく見えるような家です。



家とは


家は、自分らしい暮らしをするために
必要な”場”であり
幸せになるための”道具”です。


ただし、家に”暮し”がともなってはじめて
私達が思っている「家」になります。
それを”すまい”とも言います。


暮しがともなわなければ、家は単に”物”でしかありません。



自分らしい暮らしをするための”場”
幸せになるための”道具”


そうゆう”場”や”道具”を新しく作る事が 新築 であり
今ある ”場”や”道具”がなじまないものならば
工夫してなじむように手直しする事が 改修(リノベーション) です。


⇒ リノベーションについて



家は誰のためにつくるの?


質問です。
家は誰のために作るのでしょう?

独身の人なら当然「自分のため」ですが
あなたに家族がいるならば、どう答えますか?


妻のため・・夫のため・・子供のため・・

2世帯住宅なら、いっしょに暮らす親のため、子供達のため・・


どれも、素晴らしいしどれも正しいと思います。


ですが・・

私はこう思います。


「自分のために作るべきです。」


「家族のため」と考える事は、素晴らしい事です。
家族の幸せを願わない家づくりはしないほうがいいと思います。


「・・・?」


言ってる事がおかしいですね。矛盾してますね。


でも、よく考えてみてください。


「家族のため」という思いを持っているのは誰ですか?


あなたですよね!


つまり、家をつくる事は・・・
あなた自身の”欲”を満たす事です。


家族が幸せに暮してる姿・・
それは、あなたの願望であり欲です。



もうひとつ質問します。


あなたが描く、家ができてからの”幸せな家族”の姿の中のあなたは、どんな気持ちですか?
想像してみてください。


家づくりにおいて、もしあなたは、自分の好きな事をひとつも叶えず
「家族のために」と我慢したら、あなたの家なのに、あなたは幸せですか?
楽しそうにしてますか?
いくら”家族の幸せ”が実現したとしても。。


もし「それでもいい!」と考えるなら、それはあなたの価値であり人生ですから、
それでいいと思います。

でも、想像してみて
「あれ?なんだか楽しくない。」と思ったとしたら
私は、それが正直な気持ちじゃないかと思います。


家は、自分らしい暮らしをするために必要な”場”であり
幸せになるための”道具”です。


それは、「家族が」だけではなく「あなたが」でもあるんです。


あなたの「欲望」を出してください。
「エゴ(自己、自我)」出してください。


あなたの好きな事はなんですか?


あなた自身の気持ちを全部知ってあげましょう。認めてあげましょう。


そこからが、家づくりの始まりだと思います。

ただし・・・

あなたの欲望を押し通すのは、単なる”我がまま”です。


あなたと同じように相手にも、家族にも、「好きな事」があります。

それを、知ってあげましょう。認めてあげましょう。


そのために、よく話しをする事が大切です。

否定せずに、話しを聞きましょう。


当然、みんなの「好き」を全部実現する事はできません。

家の大きさも、お金も、限りがありますから。


「好きな事」の何を実現するかは、相手を思いやり、譲る事も必要でしょう。
でも、あなたの「好きな事」も実現しなければいけません。
ひとつでも、ふたつでも・・・。


たとえひとつしか実現しなかったとしても、あなたの「好き」を諦めた事ではありません。
あなたの「好き」がそこにあるんです。
あなたの「好き」がある家だから、あなたは自分の家を「好き」と思えます。
そして、家族それぞれも。


理解しあい認めた結果ですよね。想像した「幸せな家族」の中のあなたは、
幸せな気持ちですよね!?


あなたの「好き」を、あきらめにないでください。



家を持つという事


家を持つという事は、本当に幸せな事です。(新築・中古に関わらず。)


ところで「家を持つ」という事は”人生の目的”でしょうか?


たとえば、ローン返済のため朝から夜遅くまで働き続け、家に居る時間も少なく、家族との時間もなく、暮しを楽しむ事もできないとしたら、なんのための家なんでしょう・・。


「家族が喜ぶ!・・それが自分の幸せ」

わかりますよ。それに人生を掛ける事も悪くはないでしょう。


では・・・

あなたは、いつも笑顔ですか?幸せな気持ちですか?

家でのわずかな時間でも、ときめきますか?


家とは

自分らしい暮らしをするための”場”でしかありません

幸せになるための”道具”でしかありません


大切な事は・・

自分らしく暮す事です。

幸せになる事です。


それは、家族だけでなく

あなたもです。


家を考える時、目的は、”家を持つ(作る)”という事ではなく、あなたが、家族が、心から笑顔になって「幸せになる」事だというのを忘れないでください。


その目的のために、自分の(自分達の)”場”つまり”家”を持てる事は、、幸せです・・よね。



幸せな家


あなたが(家族ひとりひとりが)自分らしくいられ、笑顔でいられ、暮しを楽しめ、やすらぎを感じられる毎日がある家が、幸せな家 です。


いい家 とは


そこで暮らす事が「楽しい」と感じられる家 です。

「楽しい」とは「住む」とか「暮す」ということを積極的に考えられる事です。

「積極的に考えられる」のは、家が、”あなたの大好きな場所” だからです。

あなたの「好きな物達」がそこにあるから、日常が楽しくなります。ときめきます。わくわくします。


そうは言っても、忙しい日常は、同じ事の繰り返しかもしれません。でも、そこが「大好きな場所」ならば、わずかな時間でもなんだか楽しさを感じると思います。

「今度の休みにはこんな事したいな~」って、ときめくと思います。


あなたの大好きな場所だから・・・

目の前にある「当たり前」の存在を感じる事ができます。


季節の変わり目の気配、風の心地よさ、雨のにおい、光の加減、影の美しさ、物の形の美しさ、料理の味、人の心使い・・・そして家族


みんな当り前。


そんな当り前に、感謝し、楽しめる家

それが いい家 だと思います。。


だから、家づくりを考える時

「あなたの好き」を諦めないでください。

もちろん全部は難しいでしょう。幾つかが実現すれば、あなたは「好きな物達」のあるその家を好きになれます。「好き」があるからこそ、少しずつそれを広げていく事ができます。

暮しを楽しめるあなたは「笑顔」です。

あなたの笑顔を、家族は大好きです。




いい家 を考える7つのポイント


1)単純に、おおらかに


すまいの形は、できるだけ 単純なものがいいです。

単にシンプルというだけではなく、おおらかに。


シンプルの追求は別の意味で神経質になります。単純で、おおらかであれば、気持ちが楽です。気持が楽だと、いろいろと余裕ができます。いろいろと余裕ができるということは、いろいろな事を感じられるようになるということです。



2)軽快な暮しを考える


デザイン、機能、性能・・などが、住居を語るキーワードとして多くあふれています。

その反面、地球温暖化・ヒートアイランド・シックハウス など、環境や人に対する負荷が大きくなる傾向にあります。住居や街に対する建築の在り方が矛盾しているように思います。

「もっと身軽になって いろいろな負荷を減らしたらいいのに」と思うのです。

軽快な暮しとは、いろいろな負荷を減らしていく暮し方です。

あれもこれも取り入れるのではなく、あなたの本当に実現したい暮しとはどうゆうものかをもう一度考えてみましょう。

そこから、本当に必要な事・本当に必要なものを考えてみましょう。



3)上質な暮らしの場を作る


上質な暮らしの場を作るとは、「高価な家を作る」という意味ではありません。

家は、あなたが飾る事なく自分らしく「素」でいられる場です。これからの人生の長い時間を過ごす場です。

一時の感情を満足させるのではなく、この先の5年・10年・15年・・と想像してみましょう。ともに歳を重ねていく家です。

ともに生きていく家として「ふさわしい素材」で作られる事が必要です。

時間を重ねるとともに深みを増す事ができる素材です。無垢材や自然素材もその一つです。

ともに生きていける家は、喜び、怒り、悲しみ、寂しさなど様々なあなたの「正直な感情・感覚」を受け止めてくれます。「素」でいられる場という事です。

あなたに寄り添い、包んでくれる・・それこそが上質な暮らしの場だと思います。



4)風がぬける


家は、風がぬける(風がスーと通ってゆく)ことが大切です。

それは、室内環境面での換気という意味もありますが、心がスーっとするというか、悪いものが家の中にたまらない気がします。

あまり部屋を細かく仕切ると風がぬけません。先々必要なら仕切ればいいし・・日本人には、そうゆうルーズさと、対応性があると思っています。



5)物


人の暮しには「物」が絶対に必要です。本当に大切な物、本当に好きな物 がそばにある事は、日々の暮しをとても豊かにしてくれます。

ただ、物との関係に無関心でいると、あっという間貴重なスペースを占領されてしまいます。せっかく家を新しくしても、物があふれては悲しいですね。家を新しくする時は、物との関係を見直す まととないチャンス です。『本当にこれは必要なのだろうか?』と積極的に考えてみてください。それはきっと 暮し方を考え直す 事なのかもしれません。
しかし、日常に必要な物はたくさんあって、それらをドカっと押し込める部分を作れば、部屋の面積が多少狭くても、おおらかで多様性のある住み方ができると思います。



6)木


内部の仕上げで木を使う事をお勧めします。

できるだけ厚いもの、太いもの。そして、できれば日本の木を。。木の香りはいいです。そして、手触り、足触りも。人間の五感に響きます。建築の材料になるのに、たとえば梁に使う木は100年前後生きています。切られ、材料となっても生きています。そういうエネルギーを知らずに受けているのです。

(内部の仕上げを全部木にしましょうという事ではありません。)

日本の木を使うということは、山が手入れされ生気を取り戻し豊かになります。山が豊かになると、自然の循環の結果、海が豊かになります。つまり、この日本の自然が豊かさを取り戻す事なのです。

1軒の家で使う木材の量はわずかですが、自分の家が、「山を豊かにする手助けになった!」そんな風に思ってみませんか!

ぺらぺらな材料をペタペタ貼った家では質感など望む事はできません。暮しの中で、それは記憶に残るものなのでしょうか・・・



7)家は街の中にある


家は、街の中にある事を忘れてはいけないと思います。

あなたの好きなその街は、他の人も好きな街なのです。新しく出来た近所の家にギョッとしたことありませんか?よかった街の雰囲気が壊れてショックです。。自分の家をそうゆう視点で見ることが必要です。

家のたたずまい・・・大切ですね。






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