築30年、鉄骨造4階建の家を全面リフォーム。

70代のリフォーム


70代のリフォーム


築30年の鉄骨造4階建ての家の全面的なリフォームです。


施主は、70代女性のSさん。



ワンフロアー24m2(7坪)という小さな家です。

工事前の家は、1階は建築関係のお仕事をしていた時の事務所。2階は『1DK+浴室+トイレと洗面』と、家の要素がみっちり詰め込まれていました。3階は寝室。4階はすでに独立されているお子さんが使っていた部屋。


おひとりで暮らすにしても、ともかくメインの暮しの場となる2階から浴室を3階へ移動し、スペースにゆとりを出す事を考えました。



70代のリフォーム

▲2階 LDK



70代のリフォーム

工事前は、白線の部分に浴室がありました。2階には、寝室以外の家の要素の全てがありました。ワンフロアー24m2(7坪)の中に。(階段も含む)



70代のリフォーム オーダーした飾り棚

70代のリフォーム オーダー家具

▲オーダー家具(飾り棚)

Sさんの趣味は陶芸です。ご自分で作ったものはもちろん、時間を掛けて集めた古い器や小物、気に入った作家さんの作品など、たくさんの物をお持ちです。

「リビングで、全部飾りたい!」Sさんのご希望でした。

浴室を無くし広がったリビングの壁面に沿って、3.6m+1m・高さ1.35mの大きな飾り棚を作りました。


[ 家具製作:葉山ガーデン ]



70代のリフォーム 作り付ベンチ

70代のリフォーム 作り付ベンチ

▲作り付けのベンチとTV台


リフォームして家が新しくなったら、お友達を家に呼ぶのもSさんの楽しみでした。

部屋のまん中に大きなテーブルを置くという手もありましたが、小さな家ですから、できるだけテーブルの位置を端に寄せ、部屋の中を余白を作りたいと思いました。

そこで、窓側に作り付のベンチを作りました。

ベンチだけ3~4人座れます。椅子も合わせれば6人くらいは問題ない。それだけ人がいても、部屋には余白が残ります。余白は、家に余裕を感じさせます。


70代のリフォーム キッチン

70代のリフォーム キッチン

▲キッチン

キッチンの位置は、工事前と変わりません。システムキッチンは新しいものに取替ました。以前は吊戸棚がありました。「ないほうがスッキリしていい」とSさんが言われ、棚とステンレスのパイプ棚だけ付けました。

以前もパイプ棚があって「使いやすかった」という事で、そうゆう長年の行動でよかったものは、残しました。



70代のリフォーム 洗面とトイレ

▲洗面

位置も、便器も洗面台も、以前からありましたが、機器は全て新しくしました。もちろん部屋の中の仕上げも全て作り変えてあります。



70代のリフォーム ガラス戸

▲ガラス戸



70代のリフォーム

▲3階 寝室

以前は、ふた間の寝室でした。手前側に部屋に、浴室と脱衣場兼トイレを作りました。(写真右側)


70代のリフォーム

▲3階 寝室

寝室としての位置は変わりませんが、6帖の部屋を約半分に分け、ベットスペースとクローゼットスペースを作りました。

写真の造作家具は収納棚。その家具で部屋を分けます。その家具の向こうがクローゼットスペースです。



70代のリフォーム

▲ベットスペースから階段入口方向



70代のリフォーム

▲通路部分

左に、浴室と脱衣場(トイレ+洗濯機)があります。通路部分に、洗面器と作り付の収納棚。

右の窓の外が洗濯物干し



70代のリフォーム

▲脱衣

トイレ+洗濯機があります。



70代のリフォーム



【 上高田の家(R) について】


施主のSさんは、70代の女性。趣味の陶芸をはじめ、いろいろなん展示会行ったり、興味が湧く事を勉強されたり、と多忙に過ごされています。

ご結婚後、建築関係のご主人の仕事を手伝い、お子さんを育て上げ、ご病気になったご主人の介護ののち見送らえ、現在お一人で暮らしていらっしゃいます。


家を建ててから30年。その間の暮しの中で積もったたくさんの物や、また、Sさんが製作した器や、収集をされた物、その他、古い工芸の物もお好きで集めた物達が、あふれてしまっている家でした。

元々が仕事が中心の家でしたから、「暮しよく」という事は2の次、、というかあまりそうゆう意識では作られてはいませんでした。物が納まらないは当然の事でした。

1階が事務所、3階4階が寝室、その他の全ての要素が2階に詰め込まれていました。約9帖の中にキッチン、居間、洗面、トイレ、風呂があったのです。

伺った時の第一印象は「きゅう屈」。


いろいろお話ししている中で、陶芸の事や集めた工芸の物の事を楽しそうに説明してくださいました。それを、2階のメインの生活スペースで楽しめる家にしなければいけないと思いました。

そのために必要な事は、リビングを広げる事。家を大きくするわけにはいきませんから、やれる事は「なくす」事。浴室を3階に移動する事を提案しました。

Sさんもそれは思っていたらしいのですが、「そんな事ができるの?無理か?」と思っていました。問題なくできる事をお話しして、了解していただきました。


70代のリフォーム


それまでお持ちだったサイドボードの約4倍の収納量を作りました。

「好きな物全部出しておきたい」というSさんのご希望を叶えるために、そしてSさんの集められた古い物達の質感に負けないよう、オーダーで作った家具です。


床には”クルミ”のフローリングを使いました。(木童

これも、陶器や工芸の質を考え、ふさわしいだろうと思い提案し、Sさんも気に入ってくださいました。


「これまででこの家でできなかった事をやりたい」

「これから人生を楽しむために工事をするの」


そう言われたSさんには、概ね満足していただける家になりました。

設計中、Sさんと何度も話しをしました。

「工事をする目的は、家を作り変える事じゃなく、これから先の人生を楽しむ事」

これから、Sさんはさらに忙しくなります。



■ 建築概要

建築地 :東京都中野区
施主 :ひとり
構造規模 :鉄骨造4階建て
面積 :各階 約24m2(7坪) 延べ 118m2(35坪)
施工 マイホーム工房

1年後、上高田の家の施主にインタビューしました

⇒ 施主インタビュー12・ 上高田の家(R)


上高田の家(R) についてのいろいろな話をブログにも書いてます。

⇒ ブログ Home Room [ Works ] 上高田の家(R)



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