奥様は、この家のリフォームについて何年も考え、悩まれて来ました。今住んでいる家の、どこをどうしたらどう変わるのか・・それをイメージする事はなかなか難しい事です。
写真は2階。手前がダニングスペース、奥がリビングスペース。
元は、6畳の和室・洗面+浴室・キッチン・6畳の洋室+クローゼット と「当たり前」に部屋が作られ、詰め込まれていました。
全体をひと部屋にし、キッチンと浴室の位置を変え、仕上げを変え、明るくて風が抜けて心地よい部屋に生まれ変わりました。
この姿を想像する事・・・やっぱり難しいですね。。
南の窓は、高さのある新しいサッシに取替ました。
南の隣地の庭の緑を目いっぱい取り込めるように(楽しめるように)なりました。
柱から奥が元の和室、柱と手前の梁のところまでが元の浴室があった場所。手前の梁は柱を取るために新しく補強したものです。
床:杉板 壁・天井:パーフェクトウォール
2階 南から北方向。一番北側にキッチン。
写真左のそれぞれの窓は元のまま。ばらばらな大きさの窓なので、極力違和感が出ないように、桟の高さをそろえた障子を作りました。
2階 北から南方向。
キッチン
奥様はこのキッチンの位置を何通りも考えられていたそうです。元はクローゼットだったところ。家具は全て造作。扉の形や棚の奥行など「こだわり」の部分が実現しました。できあがったキッチンは、コックピットのようにほとんど全てのものが丁度良い距離に置く事ができます。そして2階全体が見渡せ、料理を作りながらも家族の様子が見え、話ができ、キッチンに居る事が寂しくなくなりました。
望まれたキッチンは、シンプルなもの。「扉なんかなくていい」と。。そのかわりこだわった食洗機。いくつものメーカーを調べ・見て・悩んで、決まったのはミーレ(Miele)。
2階階段部分の廊下から南方向。右側がリビング、正面が洗面脱衣の入り口。
洗面脱衣の戸を開けると、浴室を通して、南の景色が見えます。
洗面脱衣
手前から、洗面・トイレ・洗濯機(脱衣部分)・浴室
床:コルクタイル 壁・天井:珪藻土クロス
反対方向
お子さんの水槽などを洗うために大きな洗面器がよく、かつ陶器にこだわられ、たくさんのメーカーから探されました。腰部分の壁のモザイクタイルも同様に。
1階 玄関
以前は玄関と階段の間に壁があり、とても狭苦しい玄関でした。その壁をなくし、階段を作り直し、出入りがとても楽になり、すっきりとしました。廊下の右側にご家族それぞれの個室、左には階段・トイレ・収納。
以前はまん中の部屋に入らないと奥へ進めない間取りでしたが、新しく作った真っすぐな廊下によって、それぞれの部屋へ直接入る事ができるようになりました。
柱は既存
床:杉板 壁・天井:パーフェクトウォール
1階 寝室1 (北の部屋)
床:杉板 壁・天井:珪藻土クロス
1階 寝室2 (まん中の部屋)
床:杉板 壁・天井:珪藻土クロス
1階 寝室3(南の部屋)
寝室2とは引戸(写真正面)でつながります。
床:杉板 壁・天井:珪藻土クロス
寝室3 東方向。右のドアが廊下から入るドア。ドアから入ってすぐのところに洗面。正面壁の反対にクローゼット。
洗面台のまわりのモザイクタイルは、奥様が、タイルをいろいろ探された中で出会ってしまったもの。
寝室3は、元は和室でした。障子は元からのものを使いました。杉板の床に白い壁と天井、そして障子。とてもいい組み合せです。簡素だけれど凛とした部屋になりました。
階段 1階
階段 2階の廊下部分 リビングへ入るガラス戸
2階から小屋裏への階段
2階から小屋裏への階段の折り返しから上を見る
ご主人が「なんとワイルドな・・」と言った、元は壁や床の中に隠れていた柱と梁。
小屋裏の物入の床の一部をなくした事により表れたのです。階段の上り下りを圧迫していた壁・天井をなくし、階段を気持ちよくする事と、上からの光を下に導くためです。結果的に階段上部が吹抜けになりました。
奥様曰く「うちに吹抜け的なものができるとは思いもしなかった。」
階段吹抜け上部の壁に作った小窓。
小屋裏の物入部分にある窓からの光が入ります。
小屋裏
正面が階段側
階段小窓 小屋裏物入側から
2階のバルコニー
狭かった2階バルコニーを作り直し広げました。奥様は植物を育てるのがお好きなのですが、前は、奥行が狭くてジョウロで水やりをするのも大変でした。外部に水栓も取付たので、これから存分に楽しんでもらえます。
【高輪の家R について】
はじめてメールをいただいたのが4年前の事。その時はご自宅の改修についてのお話ではなかったのですが、ただ「いつかはお願いしたい」とも書かれてありました。それから3年経った晩秋の頃、声を掛けていただきました。
奥様は、ずいぶんと家のリフォームについては悩んでこられました。
「この家をいったいどんなふうに変える事ができるの?」
「だれに頼んだらいいの?設計事務所に相談してもいい事なの?」
と。。
この家は、中古で購入された家ですが、2世帯住宅として作られた家で、1階も2階もほぼ同じような間取りの まるで2階建てのアパートのような家でした。ご夫婦とお子さんの3人家族では、無駄な部分、持てあます部分がありました。
あれこれ思い描く姿があっても、現実の間取りの中で想像する事はなかなか難しい事です。一度ある会社に提案してもらった事があったそうですが、踏み切れるものではなかったようでしだ。
3年も4年も悩まれましたが、昨年の「311」を機に、動く事を決意されました。
今回の工事では、内部を全て解体し、構造補強、断熱強化を始め、間取りを変え、十分にある面積を有効に使い、高台にあるこの家の魅力を引出します。
■ 建築概要
建築地 | :東京都港区 |
施主 | :夫婦+子 |
構造規模 | :木造2階建て |
1階床面積 | :42m2(12.9坪) |
2階床面積 | :42m2(12.9坪) |
小屋裏床面積 | :20m2(6.1坪) |
延べ面積 | :105m2(31.9坪) |
施工 | :シ―プラス |
高輪の家R についてのいろいろな話をブログにも書いてます。
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