住む人がいなくなったご実家(築30年)に施主ご家族が住む事になり、1階を中心にリノベーションしました。
この家のリノベーションではやるべき大きな事が3つありました。
1)鳥部屋を作る事
2)玄関を南に新しく作る事
3)DK含め1階に4つある部屋の使い方を考える事
△鳥部屋-北方向
正面奥の引き戸が元の玄関と階段への入口。左奥がダイニングキッチン。
△鳥部屋-東方向
正面壁の向こうは、個室から変えた「人間専用リビング」。右奥の部屋は和室から作り変えた洗濯物部屋。東南の角で一番日当たりがいい部屋
△鳥部屋-南方向
正面が新しく作った玄関。障子は既存のまま。
工事前の居間(和室)
ご家族は鳥(インコ)を飼っていて、前に住んでいた家ではリビングダイニングで時々ゲージから出して鳥との時間を楽しまれていました。それができる部屋を作る事が必要でした。
設計のはじめは家の端のほうで鳥部屋を考えていましたが「家族と同じ」なのに家の端にいる事がなんだか違うように思えてきて、1階の中心にある居間に作る事を提案。了解してくださって設計が進みました。
最初の提案は4帖で、リビングの一部を仕切るとできる鳥部屋でした。ご夫婦が「もっと大きくしたい」と言われた事から、押入や床の間含めると10帖あった和室と廊下を合わせ12.5帖という大きな大きな鳥部屋になりました。その結果、いろんな問題が解決できました。
それなりの面積と部屋数がある家だったのですが、それぞれの部屋が部屋として独立していて、誰かが別の部屋に行ってしまうとまったく気配がわからなくなってしまうのでした。部屋と部屋の関係をどうするか?という問題、つまり最初に書いた「リノベーションでやるべき事」の「ダイニングキッチン含め1階に4つある部屋の使い方考える事」は、大きな鳥部屋で解決しました。
「鳥部屋」は鳥を含めた家族のリビングであるけれど、その鳥部屋を中心にまわりにある部屋へとつながる事になりました。つまり、鳥部屋がある事でその先にある部屋の気配がわかるようになったのです。
△鳥部屋からダイニングキッチンの方向
△ダイニングキッチンから鳥部屋方向
以前の家は、居間とダイニングキッチンとは「つながり」を感じられる関係ではなく、料理していても片付けしていてもキッチンでひとりぼっち。
ふたつの部屋のつながりを感じられるようにしたいというのは強いご希望でした。
予算の問題はありましたが、造作の大きなFix窓は実現されました。出来上がって「これすごくいいです!」と喜ばれました。
△新しく取り変えたキッチン
元のシステムキッチンは「できれば変えたい。でも見積金額見て諦めるんでしょうね・・」と言われていたもの。でも「やっぱり変えたい」と決断されました。「たくさん収納があればいい」というお考えではなく吊戸棚は不要でした。必要な物だけ置く棚をつけただけ。スッキリして清潔です。これも「やってよかった!」と満足度はとても高いです。毎日使う部分ですから「心残り」と毎日向き合う事が無くなってよかったです。
△鳥部屋の東隣の部屋は人専用のリビングになりました。
左側の開口部は新しく作ったもの。鳥部屋として仕切る時にはロールスクリーン使います。
△鳥部屋の南側に作った新しい玄関。
和室だった居間(=鳥部屋)の南側の「広縁」を新しい玄関に作り変えました。
元の玄関は北側にあります。でも、家の南に駐車場もあり、南から出入りされていて、北の玄関に行くのにぐるっと回って行くのが大変でした。そこで南に新しく玄関を作りました。
南には庭がありました。そこを畑に作り変えご家族で家庭菜園をされます。畑と家との関係でも、南に玄関があるのがととも自然に感じます。「広縁」つまり「廊下」から作り変えた玄関はとても大きくて、ご家族や野菜との関係だけでなく、きっといろんなご縁とつながるような気がします。
住みながらの工事でした。ご主人はほぼ在宅でお仕事をされていたので工事の全部を体験されています。工事が終わりお引渡をした後、ご主人から感想をいただきました。
今回のリフォームについて、最初のうちは、リフォームでやらないといけないことは妻と話して理解はしているつもりでしたが、感覚的にピンときていませんで した。
・玄関を南に
・洗濯干し場が必要
・鳥エリアは分離する
etc.
なので、最初のうちは実感がないまま話が進んでいる感じでしたが、志田さんから、真ん中に鳥屋部をつくってそこが暮らしの中心になる、というご提案をいただいたときに、自分の中に具体的かつ理想とするイメージが湧き、あとはいろいろなことが明確に判断できるようになったと思います。
キッチンから鳥屋部・洗濯干し場までの一体感が重要なこと、東のリビングと洗濯干し場の間の仕切りは不要なこと、etc...
東のリビングと洗濯干し場の仕切りが不要かも、というのは実際に4月から住み始めてリビングを仕事部屋として使用しているうちにそう思えてきたのですが、そのバックグラウンドとしては、やはり中心に鳥屋部があることがすべての判断の基準になったと思います。
結果的に志田さんからの最初のご提案とはだいぶ異なった姿になったかもしれませんが、私としては非常に満足しており、いままで、あくまでも「妻の実家」だったものがリフォームを通して「自分たちの家」に変わったかな、と思っています。
以前住んでいた賃貸に比べて相当広くなったため、余計なものを置かずに、かつ、居心地のよい空間にしていくのが結構大変と思っていますが、楽しみつつ進んでいきたいと思っています。
監督の黒金さんはじめ、大工さん、職人さんも皆素晴らしい方ばかりで、今回担当していただけて本当に良かったと思っています。いろいろ段取りを考えていただいたおかげで、工事中不便な思いはほとんどしませんでした。
今回のリフォームは、志田さんに設計していただいて本当に良かったと思います。どうもありがとうございました。部屋を整える事は、いろいろ楽しみながら進めていきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
■ 建築概要
建築地 | :埼玉県桶川市 |
---|---|
施主 | :夫婦+子(1人) |
構造規模 | :木造2階建て ツーバイフォー(2x4) |
工事部分面積(1階) | :71m2(21坪) |
施工 | :(株)内田産業 担当:黒金(現場)澤田(営業) |
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