
30代ご夫婦と3人の男の子が暮らすために築45年(ご相談時)のご祖父母の家を改修工事しました。「祖父母の家をリフォームして住むことが決まり・・」とご連絡いただきお会いしたのが2023年。ご相談後、ご主人の転勤のため千葉にお住まいになりましたがお子さんが中学生になるタイミングで鶴川の家に住む事を決められ、2026年3月に工事完了し引っ越しされました。
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おばあ様がとてもこだわって建てた家で、大切に手入れされてきた家です。亡くなってからしばらく空いていたそうですが、施主お父様が毎週のように窓を開けに行かれていました。おばあ様、お父様の想いのこもった家です。
その家の室内は、濃い色のベニヤ壁でとても落ち着いた家ではあったのですが、若いご家族が住むには、ちょっと暗くて重い感じもありました。一番最初にその家に訪問した時、お子さんが家の暗さを怖がっていたのが印象に残っていました。造作の家具があちらにもこちらにもあったのですが、経年劣化もありましたし、おばあ様の時代の暮らし方は、若い施主の暮らし方とはあっていなかったので、残念な気持ちもありましたが、そこは思い切って作り変えました。
昭和50年代に作られたその家は、断熱材はそこそこ在ったものの、現在の考え方とは全く違います。リフォームもされていて手は掛けられていたのですが、若いご家族の基本的な生活の場である1階を重点的に改修工事を行いました。1階室内はほぼ解体し、構造・断熱気密補強を行い気持ちよく暮らせように工事を行いました。そして暗くなく怖くない家になりました。
▼玄関
元々広い玄関でしたが、階段下の物入を土間の続きで使えるように 玄関土間を広げました。アウトドア用品の出し入れが楽にできます。既存下駄箱がありましたが、位置を変え新しく作り付けしました。工事前、この玄関が「暗い」イメージが強い場所でしたので、リビング入口のドアをガラス戸に変え南の明るさを取り込むようにしました。




▼和室
床壁天井作り変えました。断熱性も向上。解体した事で外壁側に雨の浸み跡がある事がわかり、工事期間中様子を見守りましたが、変化なく、安心しました。柱は可能な限り既存の状態で使うようにしました。せっかく残した和室ですからまったく以前の状態を書き変えるのではなく記憶として残したかったのです。障子はかえって美しく見えるようになりました。お子さん達に畳や障子を経験してもらえてよかったと思います。




▼リビングダイニング
今回の工事で間取りは基本的に変わっていません。設計の当初、ダイニング部分に対面キッチンをつくる案もありましたが、せっかくの大きな部屋狭くなってしまうのもあり、キッチンの位置は変えない事にしました。正面は杉板の壁です。お好きな物を飾ってもらうためでもありましたが、現在はお子さん達の学校の諸々の紙が貼られています。それはそれでむしろそれが壁のアートだと思って楽しんでもらえればと思います。そんな状態がいつまでもあるわけではないですから。丸柱は構造の補強として新しく取付ました。元気なお子さん達に楽しんでもらえるようにという意味も合わせて。




▼キッチン
工事前は独立した部屋でした。今回の工事では場所は変えず仕切り壁を無くダイニング部分と連続した部屋になるようにしました。
45年前なのに造り付けの食器棚がありましたが、収納の扉や引出がたくさんあって奥様には「そこまでのものはいらない」という事で、使いやすい収納に作り変えました。
付きあたりは以前は勝手口でしたが「不要」という事で洗濯室に作り変えました。
キッチンカウンターはToolbox。「カウンターの下は何もないのがいい」というご希望を実現。




▼キッチンから玄関への廊下


▼洗面脱衣
洗面脱衣、そして浴室・・この配置も以前と同じですが、タイル貼りの浴室がシステムバスに取替、洗面台はシンプルなステンレス製(Toolbox)。鏡の上につけた照明は、以前の浴室にあったものを再利用。

▼再び玄関、中2階へ

▼中2階
以前は和室でした。壁は砂壁。一度表面を落とし漆喰塗り。正面壁は杉板張り。現在は誰かの部屋ではありませんがもう少し先にお子さんの部屋になります。



▼階段
階段を上ったところに以前は収納がありました。せっかく広さのある2階の廊下と階段をその収納が区切る事で、広がりも明るさもふさがれていました。「その収納はいらない」という事で無くしました。気持ちいい階段になりました。収納を無くしたところの壁の補修に杉板を張りそこに、以前のリビングの壁に使われていた照明を取付ました。雰囲気がピッタリ!



▼2階洗面 トイレ
以前あった洗面台はさすがに使用できる状態ではなく作り変え。洗面器と鏡はToolbox。元のトイレを「こういう感じがかわいい」と奥様。便器を交換以外内部はそのまま。


▼2階個室
中2階の部屋と同じで和室から板の間の部屋に作り変え。ここも数年後にはお子さんの部屋に。照明は階段で使われていたものを利用。

▼階段を降りて玄関へ

階段下から天井を見上げる

リビングへのドア

玄関ドアは元からの木のドアの汚れを落とし再塗装
▼Before After


リビングダイニング


キッチン

キッチンから玄関への廊下


玄関

中2階の部屋


階段

2階洗面
【鶴川の家リノベーション・概要 】
| 住所 | 東京都町田市 |
|---|---|
| 用途 | 専用住宅・昭和53年(1978年)竣工 |
| 延べ面積 | 146.28m2(44.25坪) |
| 各階床面積 | 1階:84.48m2(25.55坪)・2階:61.81m2(18.70坪) |
| 構造 | 木造2階 RC造布基礎 |
| 設計監理 | 志田茂建築設計事務所 |
| 施行 | (株)内田産業 |
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