ご実家は高齢のお母様が一人で暮らしていらっしゃいました。
設計のご依頼は、娘さんである奥様とご主人です。
ご家族は比較的近くに住んでいたのですが、高齢になったお母様の一人暮らしを心配しいっしょに住む事を決断されました。そのためにリノベーション工事をしました。
ご実家は亡くなられたお父様が考えたものでした。室内の壁と天井は全て合板張り。窓はほぼ全ての窓が内窓付き。耐震や窓の寒さを考慮されたのでしょう。
しかし年数が経つうちに合板の色は変わり家の中は薄暗くなっていました。
L型の家で日中でも照明が必要な長い廊下があり「明るくしたい」というご希望により、壁をクロス張りに。
その廊下に面する各部屋の片開きドアをできるだけ引戸に作り変え、戸が開いていても歩く邪魔にならないようにしました。
家でお仕事されていたお父様が「事務所」として使っていた部屋を今回はLDKに作り変えました。一番南にあり明るく温かい部屋です。玄関からも、お母様の寝室からも近い位置なので、お母様の動線としてはとてもよくなったと思います。
「できるだけお母さんのこれまでの暮らし方を変えないであげたい」とおっしゃる優しいご夫婦。ご自分達には不便なところがあるかもしれませんが、「優しさ」を感じる明るい家になりました。
約12帖の部屋。「対面にできますか?」という奥様のご希望により、この形になりました。キッチンと背面の収納はメーカーの規格品。キッチンの前のカウンター付き収納は大工による造作です。対面の時に換気扇が問題になります。何しろ大きな窓の部屋なので丁度いい場所に壁がなく、天井から筒状に下り壁を作りそれに換気扇を取付ました。この写真では写っていないのですが、コンロ前と横には強化ガラスで壁を作ってあります。
事務所として使われていた時にはトイレだった部屋を、物入に作り変えました。1畳くらいの狭い部屋ですが造り付けの可動棚を作り十分な収納量があります。壁の上部に通気のために小窓を作りました。
LDKの入口はガラス入りの引戸にしました。LDKは本当に明るい部屋なのですが、玄関・廊下に窓がなく、少しでも明るくするためのガラス戸です。
玄関から廊下方向です。基本的に廊下に面する部屋の中を変えていないのでお母様がこれまでと違ってしまい困る事はないと思います。奥の右に廊下は曲がります。
正面奥の引戸の部屋は、西に窓のある「お母様のリビング」のように使われていた小部屋です。前はガラスなど何もないドアでした。閉めると廊下は暗いし開ければ廊下側に出て邪魔だし・・そんな事を変えたくてガラス入りの引戸に変えました。
奥は2階に上る階段。階段の右隣の部屋が以前のダイニングキッチンでした。
階段上、2階廊下から使う収納がありました。今回の工事でもその収納は利用していますが、収納の上下の壁を取り、2階の光が階段に届くようにしました。
2階廊下。階段上の収納。以前は扉がない収納でしたが、そこに扉をつけました。収納上下が開いているのがわかると思います。下は透明のアクリル板が入っています。上はオープンにし、光とともに空気も流れます。
2階廊下反対方向。正面のドアは2階のトイレ。ドアは以前のまま。壁が白くなった事で、色が濃くなった合板が魅力的に見えてきます。廊下は左に曲がり、洗面脱衣場と浴室があります。
2階バルコニー。アルミの手摺を付け、床をウッドデッキにしました。とても気持ちいい場所になりました。
【 中野本町の家 】
住所 | 東京都中野区本町 |
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用途 | 専用住宅 |
延べ面積 | 146m2(44坪) |
各階床面積 | 1階:89m2(27坪)・2階:57m2(17坪) |
構造 | 木造2階 |
設計監理 | 志田茂建築設計事務所 |
施行 | みどり建設(株) |
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