無垢の木の床には、なんだか不思議な力 があるようです。


いくつかの事例をご紹介します。

赤ちゃんと木の床

いつもママにべったりな赤ちゃんが、

はじめての家でハイハイし始めた


築30年木造住宅リノベーション:sato*sato の見学会に参加されたご家族の話しです。


そのご家族には、1歳くらいの赤ちゃんがいました。有無も言わず、まったく見ず知らずの家に連れてこられてしまったわけです。。

最初はママにだっこされて入ってきました。しばらく時間が経って、みなさんがなんとなくなじんで来た頃、お母さんは、その子を床におろしました。


そうすると・・・


その子は、ママなんて関係なく、ずんずんハイハイして動きだしました。パパの後をついていったり、床の板の継ぎ目を興味深々で指でいじったり、、、まるで自分の家のように気ままに。。


その子は人見知りがあって、よその家に連れていくとママにべったりで離れないそうです。


まったく関わりもないし、まったく知らない場所なのに、sato*sato の杉板の床に下りたとたん、、、その子に何かが起きたのでしょうか?


大人でもなんとなく懐かしく、木の匂いに心穏やかになり、目からも足触りからも、なんだか心地良さを感じます。


床に近い位置が感じる空間である赤ちゃんには、大人が感じる以上のものがあったのでしょうか?純粋な感性が、何かを感じたからなのでしょうか?


その理由を聞く事は無理ですが、無垢の木の床が発する何かが、赤ちゃんの不安な気持ちを穏やかにしたとしか考えられないのです。

大型犬が、人間の赤ちゃんを優しく見守る姿を動画で何度も見た事がありますが、同じようなものが、無垢の木の床にはあるのではないか、、、そんなふうに思ってしまう出来事でした。



木の床と痴呆ぎみの元大工さん

痴呆ぎみであまりしゃべらない男性が

突然話しはじめた


70代夫婦の家:K house の見学会に参加された年配のご夫婦の話しです。


ご主人は、痴呆ぎみで普段あまり話しをしない人でした。

K-houseの床は、厚さ3cmの杉板です。完成したばかりの家ですから、もちろん木のいい匂いが満ちてました。

家に入ってしばらくするとその人が言いました。

「この床、、杉だよね。杉はいいね~」と・・・。


その人は、元大工さんでした。歳をとり病気もされて、とっくに仕事は止めていました。


杉の匂い、足触り、目に入る杉板の床・・・それらによって、もしかしたら、仕事をしていた時の感覚がよみがえったのではないかと思いました。

何十年も大工として生きて来た日常は、いつも新しい木の肌と匂いに満ちていたはずです。そこに居る事が当たり前だったはず。

痴呆であっても、目に入る木の床と、木の匂いが、その人の『日常の空間』を思い出させたのかもしれません。



木の床と猫

マンション住まいの時は

あちこちの壁をひっかいていた猫が

引っ越した家ではしなくなった


築20の家リノベーション:風樂房(ふうらいぼう) の住人の3匹の猫の話しです。


施主は都心のマンション住まいでした。「いつかは」と描いていたプチ田舎暮らしを実現するために、郊外の戸建て住宅を購入し、全面的にリフォームされました。


3匹の猫を飼っている施主が住んでいたマンションは、あちこちの壁で猫達は爪研ぎをしていて、そこここの壁のクロスがボロボロになっていました。


リフォーム工事が完了し、引っ越ししてから、「猫達はいったどうなるんだろう?」と思っていました。


引っ越してから数カ月後、その家に伺いました。

猫達の事が心配だったのですが、、、、新しい家では、壁で爪とぎする事がなくなったという事を聞きました。

もちろん、爪研ぎは別に用意されています。


なぜしなくなったのでしょう?

家が広くなって、、2階建の家になって、、のびのびとできるようになったという事は大きな理由の一つだとは思います。

マンションは、コンクリート造の硬い”囲い”ですし、仕上げ材がビニールクロスを始めとする”建材”を利用した家は、猫達にはストレスが一杯だったと推測されます。


引っ越してきた家は木造の家です。リフォーム工事で、風の流れがよくなった事と、杉板を床に使った事で、猫達が感じるものが変わったからでしょうか?・・・


最初の赤ちゃんの話しと同じように、杉板の床に近い空間を動く猫達は、目に見えない木の床の何かを感じ取っているのかもしれません。・・・・本当のところは何もわからないのですが。。



まとめ


3つの話しを書きましたが、正しい理由は、はっきりとはわかりません。

共通する事は木の床である事。


無垢の木の床は、とても心地よさを感じます。でも、単に「心地いい」というだけでなく、目で感じるもの、足触り手触りで感じるもの、があります。

それらは、生身の人間に、”共鳴する”ような何かがあるような気がしています。

なんて言う事は、確かな根拠も化学的な根拠も持ち合わせてはいない、「アバウト」な感覚でしかないのですが。。


ただ、木は、伐採され材木や板になっても”生きている”と言われます。

建築に使われる木材を作り出すのは、40~50年から100年くらい生きた樹木です。その命が材木となり床板となります。

床に張るには、たくさんの板が必要です。という事は、何本分も木を必要とします。つまり何本分もの木の命が足持ちにあるという事です。

その”木の命”が・・・無垢の木の床の力

じゃないかと思っています。


安心感 とか 守られてる感 とか ・・・あやふやな表現ですが、そんな何かというのは、”木の命”から感じるものかもしれません。





”考えている事・見ているもの”が「何か違う」と、ひとりで悩み続けないで、よかったら、家の話しをしませんか。

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