60代のうちに断舎離したほうがいい理由


今日(3月末)、見たい本があっていくつかの書店に入りました。そして、なぜだか、雑誌の表紙の「収納」関係の文字が目に入ってきました。新年度を前にしてた「時期」的なものがあるんでしょうかね。



今日は、50代の人の家の改修工事の打合せに行きました。その方のお父様はご健在で、ご自分の(今住んでいる)家が大好きなんだそうです。


以前少し体調を悪くされ時、あまり庭の見えない部屋で布団で寝ていたそうですが、庭の見える明るい部屋で、ベットを置いて寝るようになったら、元気になったんだそうです。


元気になられた要因はいろいろあるのでしょうけど、ひとつは、昔から変わらない「自分の好きな景色(庭)」を見ていたというのもあるようです。


記憶につながる「自分の好きな物」がそばにあるって、大切な事だと、改めて思いました。


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とにかく物が多い。高齢者の家


日本は、「超・長寿社会」になりました。これから多くの人が、80代90代を迎えます。しかも元気です。


ただ ・・


私の実家もそうですが、高齢の人の家には、物が多い。とにかく多い。

昔の日本の「物を大切にする」事を見て来たし教えられてきた世代でありながら、「物をたくさん作りたくさん消費する」高度経済成長期の中心世代でもあり、その組み合わせの結果なのかもしれません。


まさにその世代の私の母もたくさんの物を持っています。ある程度は片付け処分したりしたのですが、基本的には「捨てたくない」と思っています。


捨てる事=終活=人生の仕舞い(片付け)


だと思っています。はたして、そうなのでしょうか?


もちろん、気持ちはわかりますよ。「捨てる」ってエネルギーのいる事ですし、身の回りの物がなくなっていくのは寂しいものです。


物には「記憶」が宿ります。


ですから、そうゆう物を捨てる事は、自分の過去を捨てる事と同じ・・・と思ってしまいます。


それは否定はしませんが、そうゆう感情が強くなるのは、良くない面もあります。それは、「過去の記憶」に強くつながる程、「現在(今)」から離れてしまうからです。

「昔は良かった。」・・まあ誰でもそう思うかもしれませんが、「明日は必ず良くなる」とほとんどの人が思えてた高度成長期の「明るい日本」の中心にいた人達は、特にそう思う事でしょう。


身の回りの物達が、そんな気持ちを思い出させてしまいます。いや、それは違うかも。。身の回りにたくさんの物がある事が幸せだった・・・その感覚かもしれません。



明るさと物の量の関係


また私の母の話しですが、夜、電気(照明)が消えていると「陰気くさい」と言います。ですから、家中の電気(照明)を付けていたいのです。


戦争の時に子供だった世代は、「暗い」事は、戦争の時代、その後の日本が貧しかった時代の暮らしにつながっているかもしれません。もちろん母の言う事は、本人の性格かもしれませんが、、基本的には「こうこうと明るい」のが普通です。


体験と記憶、それを打ち消すものが「隅々まで明るい」事なのでしょうか?だとすれば、「物の量が多い」事と「明るさ」には関係があるのかもしれません。


高度成長期以前の日本人の暮らしについては、映画やTVドラマで知るだけです。豊かではなかった日本人ですが、少ない物でさっぱりと暮らしていました。部屋の照明は白熱灯のペンダントがひとつ。決して明るくはありません。今のほとんどの人は「暗い」と感じるでよう。でも、だからと言って、不幸せではなかったように見えます。むしろ、人の心は豊かだったように思えてしまいます。


「断舎離」「物少なく暮らす」「ミニマリスト」などが多くの人に求められるようになったのは、大量に物がある時代のひずみなのだと思います。

それと共に、少なくても私達以下の世代では、必要のない部屋の照明を消すのは抵抗ありませんし、暗い灯りを楽しむ事ができます。


ただ、歳をとってくると、ある程度の明るさが必要、というのは事実ですけどね。(薄暗いと見えない!)



物はたくさんあったらいけないのか?


たくさんの物があっても幸せな人がいますから、白黒はっきりできる問題ではないと思っています。

でも「たくさんあっても幸せ」な人は、物にまつわる記憶の「過去」に向かうではなくて、「集める」事とか、物の持つエネルギーを「楽しさ」みたいなものに変えられる人じゃないかと思うのです。


捨てる事は良くない事なのか?・


物には記憶が宿ります。その力はかなり強く、人に対して「捨てるな!」という波動を出しているんじゃないかとさえ思います。そんな事があるかどうかは別にして、なんだか、物がたくさんある状態に安心さえしてしまいます。


まるで、ミノムシの蓑(みの)のように、自分のまわりに張りつきます。


ミノムシは、さなぎになり脱皮して成虫になるための準備段階ですが、人間は違います。思考も感情も「内」に引っ張られます。


それは、、新しい事も、変化も起らなくなるという事です。硬直化とも言えるかもしれません。

マグロのような高速回遊魚じゃないから止まっても死ぬわけではないですが、生物である以上、常に「変化し続ける」ものです。それにより人は「生きている」のです。


「内」に引っ張られ「停滞」し「硬直化」しては、死んでしまうのです。


物がたくさんある、、あり過ぎる、、というのは、そのようになる(なっている)可能性があるように思います。もしくは、完全に「見ないように」無意識にそうしているかも・・?


*断っておきますが、決して「引きこもり」の事を言ってるわけではありません。



物を捨てる事は、「終活=人生の仕舞い」なのか?


私は、違う と思います。


「捨てる」事は・・・「空ける」事です。


次に起る事、次に手に入れる事、のために「場所を空ける事」です。


それは、収納スペースとか箪笥の中とか、物理的なスペースでもあるし、心(気持ち)の中のスペースという事でもあります。


歳をとって、「もう何もない」みたいに言う人も居ますが、生きている以上、何かが起るのです。いい事も悪い事も、起る。


だけど、新しい物を買ったらうれしい!って、幾つになったって変わらないじゃないですか。物を捨てたらからそれ以上買ってはいけない、という事じゃありません。なんでもかんでも、ではないですよ。それじゃ逆戻り。そうではなくて、「うれしくなる」自分にとって大切な物は、いいんですよ。「うれしさ」って生きる力です。


人との出会いだってそうです。歳なんか関係なくて、いつだって友達ができていいんです。


今は、情報がたくさんあります。自分が向かえば、何かを手に入れられます。新しい何かを手に入れる事も「変化」です。



物を捨てる事は、人生を終える事ではありません。もっと人生を生きるために必要な事です。



60代のうちは、マイナスの感情よりプラスの思考が勝てる


物にはエネルギーがありますから、それを断ち切るには、人にもエネルギーが必要です。大量の物を一度に処分しようとしたら体力も必要です。「片付ける」事の意味を理解し、「めんどくさい」とか「捨てるのは嫌だ」という感情より、「これからの自分のために変えなくては」という気持ち(思考)が勝ち、行動できるのは、60代までだと思います。


が・・・


元気であれば70代でも出来ます。



これまで私は、2軒の70代の人の家の設計をしました。


▼70代ご夫婦の家の建替え

K-house


▼70代の自宅リノベーション

上高田の家



60代のうちに断舎離したほうがいい、とは思うのですが「断舎離」という言葉のイメージにとらわれる事はないです。「片付ける」「物少なくする」という事が必要だと思います。


人生はどんどん長くなります。どんな事が起るかわかりません。身軽=軽快に動ける という事です。囚われる事がすくなければ、起きた事を楽しめます。楽しめない事が起きてもまっすぐに考えられます。



家にも「断舎離」が必要


物の事だけでなく、住む家にも「断舎離」が必要です。


30代40代50代という年代に必要だった家と、60代はともかく70代80代に必要な家は、あきらかに違うのです。


「これからの暮らし」にあったように、そして「衰えて行く」事に目をそらす事なく、暮らしやすくなるように家を考え直し整える事が、「家の断舎離」です。リフォームする、建て替える、または住み変える事も考えられます。


ぜひ、家についても見直してみてください。また、住み変えたり、リフォームしたりする事こそ、「物の断舎離」をする絶好の機会でもあります。というより、それなくしてはできないのではないかと思います。


ずっとしみついた「物との関係」を自分自身で理解する事さえ難しいのです。まして「捨てる」という強い行動をするには、「家が変わる」という強制的な事でしか、人は動けないような気がします。



60代と言わず、50代でもいいんです!



”考えている事・見ているもの”が「何か違う」と、ひとりで悩み続けないで、よかったら、家の話しをしませんか。

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