2011年に完成した「にしこいの家」に1年点検後、11年ぶりに伺いました。
奥様は元々、物少ない暮らしの方でしたが、11年経ってもぜんぜん物が増えてなくてびっくりでした。私が伺うにあたり多少片付けていただいたそうなのだけど、片付けしなくてもほとんどその状態に近いらしいくて・・驚き!
そしてさらに驚いたのは、床の杉板の変化具合がすごく良くて・・驚きというより、ちょっと、ワクワクしてしまいました。あまりに良すぎで!(上の写真)
この写真は完成時のものです。床も瑞々しい~。赤いところ白いところも分かれているのがわかります。これはこれで清くていいものです。ただ、こんな色もだいたい一年後には色が変わっていて色の違いもだいぶなくなってしまいます。
床の杉板の手入れは、最初の頃は、一年に一回ワックス(またはオイル)を塗る事を推奨していたんですが、今は、引渡の時と1年後にワックスまたはオイルを塗ってもらい、後は様子を見てカサカサしてる感じがあれば塗ってください!と言っています。つまり、ほとんど気にしなくてもいい!という感じです。
現実に施主の方達は、そんなに豆にワックスやオイルを塗っていなくて、その家に伺うと、別にそれでも問題ない事を見てきました。
ただ、汚れだけはどうしても付いて黒っぽくなっていきます。
ある時、AURO No.431 という掃除用に使うワックスを見付け、購入して試してみると、拭くだけよくて「簡単」なのでお勧めしてました。
それを実践してくれた人がいるんですが、その人が、同じAUROでもっと簡単なものを見つけました。
その話しがこちら↓
クイックルワイパーに付けて使うものなので、こまめにやる人にはいいと思います。
にしこいの家の奥様に聞くと、そんなに豆にはやらないそうで、そうするとどうしても汚れで黒っぽくなってしまうので「これを使ってます。」と教えてくれたのが・・
実際の使用前の状態を知らないのですが、使用後の杉板は、個人的には「きれい」だと思います。さっぱりしていて気持ちいい!
そして、私がその杉板を見てワクワクした理由は・・
板の色と表情が素晴らしかったから!
こればかりは個人の感覚なので他の人が見てどう感じるかはわかりませんが、使い込まれて荒々しくなった「足場板」のようなイメージに感じるんです。
もちろん、完成から12年経っていて、その時間があってからこそ!なんですが、「セキスの激落ち君」の成分である「アルカリや炭酸」の影響があるんじゃないか?という気もします。・・あくまで私の「気がする」だけなので根拠はありません。
「色」とは、野ざらしされた木材のようなグレーっぽい色の事。「表情」というのは、月日が経って杉板が「浮作り(うづくり)」状態になってくる事です。杉板は、白い色の部分が柔らかく年月とともに表面が擦り減り年輪の筋の固い部分だけそのままで、それが「浮上ってきた」のような状態に見えます。新品の板にブラシを掛けわざわざ「浮作り(うづくり)」を作る事もあります。日本では古くからやっています。
ともかく、グレーっぽい色と表面が、すごくいい雰囲気を作っていて・・私はワクワクしてしまいました。そこにある時間や雰囲気がすごく上等に感じたのです。
もしよかったら、使ってみてください。
ただ、必ずそうなるか?というのは、ちょっとわかりません。ご了承ください。もちろん掃除用としては問題ないです。
2023年(完成から12年後)
2011年(完成時)
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