「狭い家ではなく、小さな家を建てたい」
一番最初にご連絡いただい時に、そう書かれていました。
購入された土地は約7mx16mの細長い形。そこに「平屋ができますか?」という問いから平屋の計画がスタート。ご夫婦の考えられるシンプルな平屋が丁度良く入りました。
前面道路は東、左の黒い家が南です。東西に細長い敷地に細長い平屋を作るので、南から太陽の光がさんさんと入る事は考えませんでした。逆に南に家を寄せ北側を開けるように配置しました。
北側にアプローチを作り奥に玄関を作りました。東の道路側の庭とアプローチ沿いの小さな庭をご夫婦は時間を掛けて作っていきます。
家のまん中に玄関とホールがあります。写真は、ホールです。正面の壁に「絵を掛ける」という事がご希望でした。小さな家には大きなホールですが、ご夫婦はこのスペースの「ゆとり」をとても大切に考えられました。
ホールの左(東側)がLDKとパントリー、右(西側)が寝室、洗面脱衣(トイレ)、浴室という、とってもシンプルなプランです。
▲ LDK
正面が東(道路側)。大きなFIX窓と北側の低めの窓は施主のこだわり。
天井と壁はしっくい。床は国産桜フローリング。
正面の大きな本棚はご主人のご希望でした。完成後にセミオーダーの本棚をご自分達で取付ました。
キッチンはTOTO。設計期間中にほとんどのメーカーを調べられたご夫婦が最後に選んだものはとてもシンプルで美しいものです。正面壁に「タイルを張りたい」という奥様のご希望だったのですが、見積減額のために断念。。
キッチンの右側がウォークスルーのパントリー。ホールからも出入りできます。
▲ 玄関
設計当初は、玄関の両脇に引戸を考えていましたが、見積減額のためになくしました。でも「なくても大丈夫だった」とご夫婦は言われます。
▲ 寝室 ウォークインクローゼット
やはりシンプルな寝室。その奥がウォークインクローゼット
寝室からすぐに洗面脱衣へ入れます。洗面脱衣はホールからも入れます。
▲ 洗面脱衣
▼ 工事完了時
【LWH004(南越谷の家) について】
土地の面積約110m2(34坪)、延べ59m2(18坪)の、ご夫婦が暮らす小さな平屋です。
ご主人は、ずっと建築にはご興味があったそうで、いろいろ本も読まれていて、ご自分が家を建てる時は「小さな家」と考えられていました。
当事務所が提案する ライト・ウェイト・ハウス(LWH) もご覧になっていて、施主の家の事もよくご存知でした。LWH002 LWH003 を実際にご覧いただき、その大きさを実感していただいて設計に入りました。
購入された土地は約7mx16mの東西に細長い形。最初は2階建を考えていたのですが「平屋はできますか?」と言われ、小さな平屋なら丁度いい具合にできる事がわかり、そこから平屋計画がスタートしました。
当初から「あまり明るくない家」というご主人の希望があり「あまり明るくない家がいい」と言っている私の考えとも一致!お隣の南の土地に新しく作られる家が3階建に近い高さになる事は事前に分かっていたので「南から日が入る家」は考えず、建物を南に寄せ「北向きの家」を考えました。窓の大きさや高さはご夫婦のお考えを反映しています。
北向きの家と言っても決して薄暗い家にするわけではないのですが、心配されていた奥様も完成後「思っていたより明るい」と言われました。
元々物少ない暮らしをされていたので、家が出来てもたくさん物を買って置きたいというお考えはありませんでした。ただ、ご自分達が「持つ物」の質には大変こだわりがあり、仕上げ材、設備機器は、たくさんのショールームに出掛けられ1つ1つ確かめ決定されました。
しかし、見積金額とご予算が合わず、ほぼ全ての仕様を見直し。それでもご夫婦は前向きに行動され、本当に必要なものだけの家、を考えられました。その結果、リビングの入口と寝室の入口の戸も無しに!
「なんにも無い」と言えるくらいに簡素な家・・でもかえって気持ちよくシンプルな家になりました。
ただ、ご夫婦が死守したものが3つあります。天井と壁のしっくい仕上げ、床の国産桜フローリング、ずっと考えて来た間取り。
この家の気持ち良さは、その3つが在ってこそ!かもしれません。
■ 建築概要
建築地 | :埼玉県越谷市南越谷 |
---|---|
施主 | :夫婦 |
構造規模 | :木造1階建て |
1階床面積 | :59.2m2(17.9坪) |
延べ面積 | :59.2m2(17.9坪) |
施工 | :(株)榊住建・さいたま市浦和区 |
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