都心に住むための小さな家(2010年完成)

LWH002 外観1

この家が完成してから4年経ちました。

4年前、引渡をしてからすぐにMさんの施主工事がはじまり、壁の漆喰塗り、床のオイル掛け、キッチン前の壁のタイル貼りなど・・様々な事をされてきました。

Mさんが、いろいろな事をDIYされて来たのを、Mさんのブログを通して知っていましたので、もうそろそろいいんじゃないかと思い、伺いました。

( Mさんのブログ ⇒ カサエゴ )

LWH002 外観2

外壁は、ガルバリュウム鋼板の角波。

4年経っても汚れも感じられず、落ちつた色ですし、いい感じです。

LWH002 gareden

道路際の三角形の小さな庭には、Mさんが木を植えられました。

ナツハゼ です。小さな葉っぱがかわいらしく、秋には紅葉して楽しませてくれます。

この木がある事でご近所の人との会話が生まれた事、不心得者によって枝の1本が折られた事・・・いい事も悪い事もあったそうですが、でも、こんな小さな庭の小さな木が、住む人と街との関係をつないでくれるという事実が、うれしくなります。

LWH002 崖側の外観

道路側とは反対は、崖になっています。

隣接する土地の木と、崖の途中から生えてる木がかなり伸びていて、木々の中に埋もれるような感じです。

それが、この家の良さの一つでもあります。室内からはこの木々が窓一杯に見えて、都心なのにも関わらず、とても気持ちいい環境になっています。

LWH002 バイク 自転車

玄関前のポーチです。

Mさんの大切にしているバイクと、引っ越し後に始められた自転車。

自転車用のラック(?)はMさん取付。

LWH002 2階01

1階は写真を撮リ忘れ、いきなり2階です。


2階に上ってすぐの位置で撮った写真です。

ここに来た瞬間・・・「うわっ・・」と思ってしまうんです。

だって、あまりに良すぎるでしょ。悔しいくらいに^^

LWH002 2階02 大きな窓

2階の崖側の窓です。


窓の外の木は、お隣の木です。ほんとにこの木に感謝です。都心に住んでいる上に、こんなに気持ちいい景色を自分のものにする事ができるんですから。

時間の移ろい、季節の移ろい ・・・ この窓の景色は、とっても気持ち良くて、とってもたくさんの豊さを与えてくれます。


数年に1度、枝打ちされて、木が残念な姿になってしまう事があるのが、たまにきず ですが。。

LWH002 2階03

LWH002 2階04

LWH002 2階05

こんな感じで、LWH002 の夜は、まったりしてます。

ほんとに 都会の隠れ家(的バ-)のようです。

LWH002 2階06

実は、この日の昼間、sato*sato のTさんご家族もいっしょでした。

人がいると、ほっとする絵になりますね。

LWH002 2階07

Tさんのお嬢さんは、ロフトに上るジグザクのハシゴがとっても気に入りました。大人のための家ですが、この家は、子供にとっても、結構楽しい家なんですね~。

Mさんが本当に気に入ったものだけがある家ですが、そのこだわりは、年齢に関係なく、心をくすぐられるのかもしれません。


いろんなパーツを取変えたり、、ほんとにあちこち変わっています。もうやる事ないんじゃないのかと思うのですが、Mさんは次の計画をたてています。その結果・・・部屋の雰囲気がガラっと変わるらしいです。まだまだ進化し続けます。


【LWH002について】


" 以前からこんな事を漠と考えていました。

趣味の車やバイクをもっと気軽に楽しめたら楽しい人生だろう。
(現在は自宅から少し離れた駐車場です。屋根はありますが吹きさらし)

倉庫を改装して住んだら楽しいだろう。

こてこてした仕掛けや装飾はいらない、機能むき出しの男らしい空間にざっくりと住めたらいい。

こまごました仕切りや「○○室」などもいらない。1フロアは一つの箱としてドカンとあればいい。

床暖房も浴室TVもジェットバスも24時間換気もオール電化もエコキュートもいらない。(余計なコストは掛けたくない)
そういうのが何もない、外見も内装も素うどんのような渋い家にあっさりと住みたい。

借金は出来るだけしたくない。"


と、施主のMさんから最初にいただいたメールに書かれてありました。建売住宅を見たり、実際に倉庫物件を探したりされたのだけど、現実に折り合うものがなく、そんな中、私の提案する 企画住宅LWH に行きあたったとの事。

Mさんの考えは、LWHのコンセプト そのものでした。

さらに・・


" 毎日帰宅は深夜になることもあり、物件は利便性第一です。なので土地の広さとしては必然的に10-15坪程度がせいぜいとなります。何がどうなるか分からないご時世で定年後まで引きずるようなローンは組みたくありません。

趣味の車とバイクをしっかり雨風から守るガレージを1Fに設ける事だけは譲れない点ですが、その他は望みません。細かい部屋割り、一切不要です。壁も天井も、構造物がむき出しになっているので全く問題ありません(寧ろその方がカッコいい)。"


という事が、Mさんの家の条件でした。そんなMさんが捜された土地に、都内の崖地がありました。崖地では、擁壁の問題があるので、そこにかなりの金額が掛ってしまう事をご説明して、一度は断念され、さらに土地探しをされていたのですが、「やっぱりあの土地が忘れられない」と購入に至り、設計が始まりました。当初 LWHのプラン で検討していました。その時点でガレージハウスという条件は満たされないのですが、外置きで市販のシェルターを使う事に。しかし、Mさんの車が予想以上に大きく、家の形状を変えざるを得ませんでした。

LWHの基本の形は変わっても、この家に対する考えは、LWHそのもの。それでも、企画住宅という言葉でイメージする画一なものではなく、Mさんのための、Mさんらしい家になりました。



■ 建築概要

建築地 :東京都文京区
施主 :本人のみ
構造規模 :木造2階建て
敷地面積 :61.6m2(18.6坪)
建築面積 :44.7m2(13.5坪)
1階床面積 :24.6m2(7.4坪)
2階床面積 :25.8m2(7.8坪)
延べ面積 :50.5m2(15.2坪)
施工 (株)幹建設


2010年 完成時の LWH002 はこちらです。

⇒ LWH002 都心に住むための家